今回のテーマは色の見え方と照明の関係性です。
照明にはいろいろな種類があり、それぞれ発する光のエネルギーが違います。
この時の色の見え方やその特徴、また照明とは何かということを解説していきます。
照明の特徴を理解しておくことで、色をうまく再現することができます。
前回の眼のしくみと比べると、今回のテーマは範囲も狭く覚える内容も少ないので、比較的楽なのかなと思いますので、頑張っていきましょう。
照明とは
光を当てることで物や場所を明るくすることを照明といいます。
そしてその光を発する物を光源と言います。
この光源からの光を照明光(しょうめいこう)と呼び、主に自然光と人工光に分けられます。
自然光とは太陽光のことを指し、人工光は白熱電球や蛍光ランプ、LEDなどの光のことを指します。
また昼間の太陽光のことを昼光(ちゅうこう)とも呼びます。
僕たちが普段使っている光はほとんどが人工光なんだ!
ちなみに月の光は自然光だよ。
月の光は”月光”と呼ばれるけど、色彩検定では出題されないから覚えなくて大丈夫!
豆知識として書いておくよ。
照明光の特徴
照明光にはそれぞれ特徴があり、どの照明の元で物を見るかによって色の見え方も変わってきます。
それぞれの照明の特徴をしっかり覚えましょう。
- 昼光(太陽光)
昼光は可視範囲内の短波長から長波長の全波長の成分が、ほぼ均等に含まれているので昼光の元で物を見ると、その物体が持つ本来の色が自然に見えます。(図.1) - 白熱電球
白熱電球は黄から赤にかけての長波長の成分が多く含まれています。
なので白熱電球の元では、全体的に黄から赤みがかって見えます。(図.2) - 蛍光ランプ(昼光色)
蛍光ランプ(昼光色)は昼光と比べると全体的に少し青みがかって見えます。(図.3) - LED(白色)
白色のLEDの元では、白色の蛍光ランプの元での見え方とほぼ同じに見えます。(図.4)
蛍光ランプの光の種類は「昼光色、昼白色、白色、温白色、電球色」などがあるよ!
練習問題
最後にまとめ問題です。
それぞれの問いに答えてみましょう。
また( )に入る言葉を答えましょう。
答えは問題文をタッチすると表示されます。
お疲れ様でした。
練習問題は全問正解できましたか?
間違えた個所があればもう一度復習してみましょう!
練習問題の最後に出題した分光分布を見て照明光を選ぶ問題は忘れがちなので、どの照明光がどのような分光分布になっているかはしっかり覚えておくようにしましょう。
それと同時にどのような見え方になるのかも覚えておきましょう。
試験でも出題されることがあるので、答えられるようにしておきたいですね!
それでは次回も頑張ってください!