これから色彩検定3級の資格取得に向けて学習していくにあたり、一番初めに知っておくこととして、そもそも「色」とは何なのか、「色」にはどのような意味があるのかを知っておきましょう。
色には様々なはたらきがあり、それらを今回の記事で解説していますので、ぜひ最後まで読んで色のもつはたらきを学習しておきましょう。
色のはたらき
私たちの日々の生活の中には様々な色に満ちあふれています。
自然の中の色、街や建物の色、家具や生活用品の色、など生活していくうえで人々の生活と色とは密接な関係にあることがうかがえます。
こうした色を意識して観察したことは少ないと思いますが、これらの色にはいくつもの役割があります。
色と心地よさ
自然界の風景や生活の中に溶け込む生き物たちに対し、その色を美しいと感じる時があります。
例えば、空の青さや新緑の緑、紅葉の赤さなど。
こうした色の美しさを我々は生活の中に取り入れ、色にあふれた豊かな暮らしをしています。
色とイメージ
同じ風景であっても色が違えば受け取るイメージも変わってきます。
このよう受け取るイメージ・印象は色と大きく関係してきます。
「春」「夏」「秋」「冬」といった季節感も日常に見かける色からイメージすることがあります。
色とアピール
同じ風景や物の中に一つだけ違う色を用いることで、そのものを目立たせることができます。
このように色の違いや組み合わせをうまく利用することで、その存在を強調したり、目立たせたりすることで目的のものをよりアピールすることができます。
色と区別
スポーツなどの複数が入り乱れる時など、敵味方の区別をすぐに見分けれるようにユニフォームの色をチームごとに分けます。
また、路線図などにも活用されており、路線をすぐに見分けることができるように色を変え区別できるようにしています。
色と見やすさの調節
保護色や威嚇色という言葉を聞いたことがあるかと思います。
自然界では外敵から身を守るために周囲に溶け込むような色(保護色)に進化した生物や、逆に目立たせることで(威嚇色)周囲に危険なイメージを与え身を守る生物もいます。
このように色と見やすさには深い関係があることがわかります。
色と統一感
一般的な街並みなどは全体的に似た色にすることで統一感を出しています。
またインテリアなどにも用いられ、色を統一することで与える印象を良くしています。
このように複数の色を使う時でも、似た色にすることで統一感が際立ちまとまった印象を与えます。
色と象徴
色を象徴的に用いたものとして国旗が挙げられます。
国旗にはその国を象徴する色を取り入れている国も多くあります。
また、太陽は赤や海と言えば青なども色の象徴と言えます。
最後に
このように色にはたくさんの働きがあることが分かります。
ここでの内容は直接的には試験には出てきませんが、色の持つ働きの全体像が見えてきたと思います。
ざっくりと知っておくことで、これから学習していく内容も少しは理解しやすいと思い、今回の内容をはじめに持ってきました。
これから本格的に色彩検定の内容に入っていきますが、ぜひ頑張って勉強し、資格取得を目指しましょう!