仕事や日常で使える配色の知識を深めようと色彩検定3級を受験したもしくは勉強しようとしている方は多いのではないでしょうか。
今回はいよいよその配色について学習していきます。
覚えるところは多いかもしれませんが、感覚的に理解しやすいかと思うので頑張っていきましょう。
また、試験でも配色に関してはよく出題されるのでしっかり、そして楽しく学習していきましょう!
配色とは
2色以上の色を組み合わせることを配色(はいしょく)と言います。
配色というのはただ適当に色を組み合わせるということではなく、一定のルールに基づいて色を組み合わせるということです。
このルールを学ぶことで求めるイメージに適した配色を作ることができます。
ルールをしっかり理解せず適当に色を決めていては配色とは言えません。
例えば目立つような配色をしようとする時、適当に似た色同士の2色を組み合わせた場合だと、色同士の見分けがつかず目立たせることができません。
一方配色のルールに基づいて、補色関係にある2色を組み合わせた場合だと、コントラストがはっきりして目立たせることができます。(図.1)


図.1みたいに、配色を理解している場合と理解してない場合でこんなに差ができるんだ!
配色の基本
色を調和させる配色を作るうえで、基本的な考え方は色の統一と変化です。
統一とは色を合わせるもしくは似た色を使って配色することです。
変化とは対照性のある色同士で配色することです。
では、それぞれ図を見ながら解説していきます。
統一性のある配色
色相やトーンに何らかの共通性を持たせることで、統一感のある配色になります。(図.2)

図.2では、どちらも共通性のある色やトーンを用いて配色しています。
カレーのパッケージは温かみのある暖色系の色を使い、カレーの辛さや温かさを感じます。
ジュースのパッケージだと、橙色をメインとしたオレンジを連想させる色使いで、より一層オレンジ感を与え相手に飲みたいという印象を与えます。
このように統一された色で配色することで、対象のイメージをより一層感じさせることができます。
変化(対照性)のある配色
補色関係にある色相同士や、対照的なトーン同士のような、色相差やトーンの彩度・明度の差が大きい色同士を組み合わせることで、強調的な配色になります。(図.3)

対照的な色同士で配色することで、インパクトのある印象を与えることができます。
対照的な色同士なので互いが互いを強調するように見える場合と、使う色の割合によっては片方だけ目立たせることもできます。

この統一と変化はあくまでも基本的な考え方だよ!
例えばトーンは同じだけど色相は補色関係にある2色だと両方の性質があるよね。
統一感を持たせつつも色の変化も楽しめる配色になるんだ!
こういった配色もできちゃうから面白いよね!
配色の考え方
「さぁこれから配色を決めよう!」とした時に考えるのが色相とトーンです。
主に、
・「色相を基準にして作る配色」
・「トーンを基準にして作る配色」
・「色相とトーンを合わせて作る配色」
これらを基本として配色を考えていきます。(図.4)

「【色彩検定3級】PCCSの基礎を学ぼう」「【色彩検定3級】色が持つ色彩心理」などで色やトーンにはそれぞれ連想できるイメージがあることを学びました。
色相を基準にして配色を作る場合は、色相が持つイメージを中心とした配色ができます。
トーンを基準にして配色を作る場合は、トーンが持つイメージを中心とした配色になります。
そして色相とトーンを合わせて配色を作る場合は、色相とトーンのイメージを複合的に考えた配色を作ることができます。

「目立つ配色にしたい場合は色相を基準に」
「柔らかい印象を与えたい場合はトーンを基準に」
のように、どういった目的で配色するかを明確にすることで色相・トーンどちらを基準に配色するのかを考えれば良い色使いができるよ!(図.5)

練習問題
最後にまとめ問題です。
それぞれの問いに答えてみましょう。
また( )に入る言葉を答えましょう。
答えは問題文をタッチすると表示されます。
お疲れ様でした。
練習問題は全問正解できましたか?
間違えた個所があればもう一度復習してみましょう!
皆さんはこれまでファッションやインテリア、資料づくりなどで色を使った配色をしたことがあると思います。
その時は適当になんとなくで色を決めていませんでしたか。
でも今回で配色について学習しました。
そしてこれまで学習した内容、知識を合わせると、これからは目的に合った意味のある配色を作ることができます!
試験に合格することも大事ですがこういった実戦で役に立つ知識はそれ以上に価値があります。
なのでこれからもどんどんこのブログを通じて学習していってください!
それでは次回も頑張っていきましょう。